27/04/2025
6RA3段間トランス結合OTL(トリプル接続)の続報です。ヒター電源を定電流にしています。出力波形を低ひずみに調整する中で下側球が分担する波形が上側と同じにならないことが、気になっていました。上側はカソードフロワなのでグリッド入力波形形状がそのまま出てくると考えられますが、下側はプレートフロワなのでEb-Ib特性に沿った形状でμ相当の利得があると思われます。であれば下側電圧は-125V程度に上げて直線性の良い範囲を使うのが順当と思い、上側+108V/下側-125Vにして実験をしました。想定通り出力波形は0Vを中心に上下対称に調整が可能になりました。この時、上側と下側のグリッド入力比は2倍になり想定の範囲になりました。出力は15Ωで7.5W。小出力と最大出力での出力電圧DC成分変動は1V以下の調整可能でしたが、7.5Ωと15Ω間ではグリッドバイアスの再調整が必要なことは変わりなしです。このことはコンデンサ結合の他のOTLでも同様の①上下球の電圧を同じにすると最大出力でクリップ前に歪が増大する。②8Ω/16Ω変更では出力のDC成分が変わる。傾向がみられると思われます。6RA3はIPが変わるとバイス点が変わる特性があるので、6RA3固有の問題かもしれません。またコンデンサ結合OTLでは「打消し回路」が効果的に動作するということなのでしょうか。OTLですからOCL(アウトプットコンデンサレス)が望ましいです。いつかICL構成も検討するつもりです