17/02/2026
私は日本に12年以上住んでおり、ここで得た経験、とりわけ「人」に恵まれてきたことをありがたく感じています。これまで出会った多くの方々は親切で、辛抱強く、思いやりがあり、その勤勉さや物事への丁寧さに感心することも少なくありません。とはいえ、暮らしを重ねる中で、日本が抱える深刻な課題にも目が向くようになりました。なかでも見過ごせないのが、人口減少と高齢化の進行です。
この課題への対応として、移民受け入れの拡大がしばしば提案されます。しかし、他国の例が示すように、それは決して簡単ではありません。生活が苦しくなると不満が高まり、外国人に不満が向かいやすくなることがあります。そうした空気の中では、問題の根本が構造的なものであるにもかかわらず、外部の人々への反感が強まってしまいがちです。
また、SNSなどでは外国人に対する偏見や否定的な声、否定的な報道や投稿を以前より見かけるようになりました。中には実際の課題に基づく指摘もありますが、誇張や事実無根の情報も少なくありません。こうした語りが放置されれば、分断が深まり、建設的な解決はさらに難しくなってしまいます。
こうした流れの中で、今後の日本では、社会のかたちや暮らしの前提が変化していく可能性があります。大切なのは、その変化をどのように導くかです。もし日本社会を支える存在として外国人がより必要とされるのであれば、相互の責任が欠かせません。外国人は地域の慣習や価値観を尊重し、誠実に関わろうとする努力が求められます。同時に、日本社会側も、新しく来た人々をステレオタイプで捉えるのではなく、共に暮らしていける仕組みを整えていく必要があります。
その第一歩は「理解」だと思います。私は東京都の国分寺市で、外国人住民の代表の一人として、日本の未来についてのオープンな意見交換の場に招かれました。こうした対話が、共生と責任、そして長期的な繁栄について、より率直で前向きな議論を広げるきっかけになればと願っています。