02/06/2026
不思議なもので、6月になると「仕事が進まない」「判断が鈍る」「案件が滞る」といった声が毎年のように増えていきます。
SNSでも、6月は「だるさ」や「集中できない」といった投稿が目立ち、医療・心理の専門家も「6月は心身の不調が増える」と指摘しています。
これは単なる気分の問題や都市伝説的な話ではなく、実際に多くの人が体感しており、データ的にも一定の傾向がみられる「季節性の現象」に近いものだそうです。
梅雨の時期は低気圧が続き、自律神経が乱れやすくなります。
すると、判断や計画、意思決定を担う前頭前野の働きが弱まり、人は自然と慎重になり、新しいことに踏み出しにくくなります。普段ならすぐに決められることでも、どこか踏ん切りがつかず、つい「もう少し様子を見よう」と保留にしてしまう。
これは医学的にも説明できる「脳の反応」だそうです。
さらに、6月は新年度の疲れがピークに達する時期でもあります。
4月の緊張感、5月の連休による一時的なリセットを経て、祝日のない6月に疲労が蓄積しやすくなります。
心理の専門家も、6月は「心身の疲弊が表面化する時期」と述べており、モチベーションの低下やコミュニケーション量の減少が起きやすくなると指摘しています。
情報が減れば、当然ながら意思決定は遅れます。
そこに企業の意思決定サイクルの特性が重なります。
6月は上半期、あるいは第一四半期の数字が見え始める一方で、予算の余力は不透明で、来期の計画もまだ固まりません。
こうした状況では稟議が通りにくく、他部署の返答も遅れがちで、役員会の頻度も少なくなります。
ビジネスの現場でも「6月は動きが鈍る」という声は多く、実際に業務改善や改革、さまざまなプロジェクトが停滞しやすい時期として知られています。
こうした背景が重なり、6月は「脳の慎重モード」「組織の疲労」「稟議の渋滞」という三つの要因が同時に発生し、企業にとって意思決定が最も難しい時期だと言えるかもしれません。
一方で、このような環境下でも「減速しない企業」が存在します。
情報が早く集まり、判断が早く、プロジェクトが止まらず、社内の疲労も最小限に抑えられている企業です。
全体が減速する6月において、こうした企業は相対的に大きなアドバンテージを得ます。
いわば、全員がペースを落とす中で、ひとりだけ走り続けられる選手のようなものです。
そう考えると、6月は多くの企業が減速する月だからこそ、この時期に意思決定を止めずに動き続けられる会社は、年間を通して一歩抜け出す強さを手に入れる可能性が高いと言えます。
もし停滞を感じているのであれば、この時期に意思決定プロセスを整え、判断の質を高めることで夏以降の伸びは大きく変わるはずです。
梅雨は停滞の季節ではなく、むしろ組織の意思決定を見直す絶好のタイミング。
その視点を持てるかどうかが、強い企業への第一歩になるのかもしれません。
とはいえ、弊社代表にはもう少しパワーダウンしてほしいところです。
梅雨でも相変わらず全開なので(笑)